デザイン探求記

宝塚大劇場

元宝塚歌劇団の方が講演されるイベントのチラシをデザインすることになったので、デザインに取り掛かる前に、その背景にある世界観を体感しておきたいと考え、宝塚大劇場へ足を運んできました!

とはいえ、急に思い立ったので座席チケットは取れず…。今回は舞台鑑賞ではなく、宝塚の建物や展示を中心にじっくり見てきました。

準備・下調べ編

世界の伝記 小林一三

阪急電鉄と宝塚歌劇団を生み出した、ビジネス界の鬼才・小林一三さんの伝記。

歌劇団だけじゃなかった!駅ビル、住宅ローン、高校野球やプロ野球、ビジネスホテル、映画館、動物園、レジャーランド…。今の私たちの暮らしに欠かせないものを、次から次へと生み出した人です。終始、驚きと尊敬の気持ちでいっぱいに!!

宝塚観劇ガイド 100周年記念版(2014.6.1)』

良くも悪くも、宝塚歌劇団のことが知れる一冊。

“ファンがスターを育てる”という独特の文化があって…「こんな世界もあるのか」とびっくり!
キラキラした世界の裏には、ものすごい努力、体力、そして競争心がある。生き残るために、人生や命をかけて舞台に立つ人たちの裏側を知って感情が揺さぶられました。

ちなみにこの本は、10年以上前の発行なので劇場周辺の情報はやや古めでした。でも、当時何があったか・今も宝塚に残る建物など、調べるきっかけとしては十分参考になりました。

宝塚大劇場

1993年にリニューアル。スペイン瓦を使用した南欧仕様の外観。

フロアマップ詳細はこちら

駐車場

終日1,000円。

併設駐車場のトイレのサインからして可憐です。(男性トイレももちろんあります。)

ちなみに、トイレのサインもその土地らしさが表れていて面白く、いろんな場所で見るたびにちょっとしたデザイン観察を楽しんでいます。

ホール内

うっすら灰色模様の壁紙と淡い金がとっても上品な館内。

アニバーサリーの布装飾も参考用にパシャリ。

宝塚歌劇オリジナル菓子・雑貨「レビューショップ」

お土産屋のデザインは必ずチェック!宝塚歌劇団といえば、大階段と大羽根!が印象的でした。

その他お土産はこちら

宝塚歌劇オフィシャルショップ「キャトルレーヴ」

スターのグッズは、初見でも見応えあります!推しが居たらなぁ〜とグッズを物色していました。

店内は撮影禁止でしたが、店内の様子はバーチャルツアーもあります(リンク)。

Salon de Takarazuka 「ステージスタジオ」

宝塚歌劇団の一員になりきれる写真撮影です。

宝塚歌劇の殿堂

展示されている歴代衣装や小道具。
光沢や質感の表現が舞台上の光にどう映えるかまで計算されているようでした。

“羽根前でトップスターのなりきり撮影”という体験が面白かったです!

中から見る景観も素敵ですね。

レゴで宝塚大劇場を再現

どの席からもステージがよく見える「ちどり配置」の客席は、2,550席もあるそうで、コンピューター制御の照明に、オーケストラの生演奏…その大迫力のステージ、次はぜひ客席から体感してみたいです!

カフェテリア「フルール」

上品な食事処なのに、思ったより低価格で嬉しい!ドリンクバーもお得でした〜!

読んだ書籍の中に「食事やお土産まですべてを低価格にして、それまでと違う大衆のため、家庭のための新しい理想的な娯楽を実現しようとしていた一三精神が受け継がれている。」とありました。

なるほど。その文化が続いていて嬉しい!「万博高かったもんな〜。」と一緒に行った母親と話しながら食事とドリンクバーを楽しみました♪

カフェテリア「フルール」の詳細はこちら

デザインの気づき・まとめ

劇場の特徴や男役の雰囲気に合わせた色味が、デザインの参考になりました。

特に壁紙の淡いグレーと、主張しすぎない金の装飾がとても上品で印象的だったので、チラシに反映したいと思います。

観劇は予約が取れず、見れそうにありませんでしたが、また後日チケットが取れたら行こうと思います!


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