デザイン探求記

2026京都・愛宕神社の千日詣り

仕事をこなすために、体を鍛え、山に登る

私には、フリーランスとして仕事を続けていくうえで、大切にしているマイルールがあります。それは、筋トレを続け、ときどき山に登ることです。

仕事には、集中力だけでなく、長時間取り組むための体力や、思うように進まないときにも踏ん張る力が必要です。日頃の筋トレは、そのための土台づくり。そして山登りは、自分の体力と気持ちの状態を確かめる機会だと思っています。

ところが、熊への不安もあり、ここ最近は山登りから遠ざかっていました。

そこで、自分にもう一度喝を入れるために選んだのが、京都・愛宕神社の千日詣りです。

千日詣りは、正式には「千日通夜祭」と呼ばれる行事です。7月31日の夜から8月1日の早朝にかけて愛宕神社へ参拝すると、千日分の火伏せ・防火のご利益があると伝えられています。


2026年7月31日の夜、千日分のご利益を願い、愛宕山頂の愛宕神社を目指しました。

今回の目的は、愛宕神社まで自分の足で登って千日詣りをすること。そして、久しぶりの山登りを通して、心と体を鍛え直そう。そんな思いで、夜の愛宕山に登りました。


千日詣りに持っていったもの

今回、私が持っていったものはこちらです。

夜の参拝だったため、日傘や日焼け止め、携帯扇風機などが必要なく、荷物は比較的軽く済みました。

<身につけたもの>

<ウエストポーチの中に入れたもの>

肩がけの<トレッキングポールの袋>に入れたもの

  • 500mlペットボトルの水3本(私は2本でよかったかも。山頂に行けば飲み物が販売されていました。)
  • トレッキングポール(杖) ←特に持って行ってよかったのがこれ!私の体感では、疲労が3分の1くらい軽減したように感じました。

<持って行ったほうがよかったもの>

・おにぎり

16時ごろに夜ご飯を食べて行ったのですが、山頂で食べたかったな〜と持ってきていないことを後悔…。次は持っていきたいと思います!


実際に歩いた時間の記録

18時19分:阪急嵐山駅前バス停から乗車

18時48分:清滝バス停に到着

(※この日は交通規制があるため、車では清滝まで行けません。)

19時ごろ:愛宕神社 二の鳥居から登山開始

21時:愛宕神社の神事を見学

21時30分ごろ:山頂から下山開始

23時20分:清滝から阪急嵐山駅方面のバスに乗車

(※この日は臨時運行で、夜遅くまでバスの運行がありました。)

※休憩時間や混雑状況によって所要時間は変わるため、これから行く人はこの記録を目安の一例として見てください。


愛宕神社 二の鳥居

2026年7月31日19時ごろ まだ明るい

写真には写っていませんが、私の後ろには数名の参拝者がいて、写真を撮ってくださる方もいました。

また、少し上がると、万が一に備えて消防隊の方々もたくさん待機しておられました。

不安を感じそうな夜の登山ですが、この日は千日詣りに向かう人が次々と歩いていて、多くの人に見守られながら登り始めるような雰囲気でした。


ルート上には電灯があり、持参した懐中電灯をほとんど使わなくても歩けそうに感じました。

ただ、小石で滑りやすい場所もあるため、私は念のため懐中電灯をつけたまま歩きました。

ほとんどの登山者さんが懐中電灯を頭につけたり、手に持ったりしておられました。


最初の30〜40分が急でしんどかった

愛宕さんは何回か登ったことがありますが、登り始めてから30〜40分ほどは、急な坂が多いです。

下山してくる方から、「おのぼりやす〜」と労いの言葉をいただきました。なかには、うちわであおいでくださる方もたくさんいらっしゃいました!

でも、「下りのほうが足はつらいだろうな」と思い……「おくだりやす〜」と言い返してお互いを労います。

ただ、今回はトレッキングポール(杖)を持っていっていたため、想像していたより余裕を持って登れた気がしました。昼に比べて夜は涼しかったのもよかったです。

それに加えて、日頃から週3〜4回ジムに通い、ときどきクライムミルでもトレーニングしています。その成果が出ているのかもしれないと思うとうれしくなり、どんどん先へ進む意欲が湧いてきました!

夜景がきれい!

半分より上に登ったところでこんなきれいな景色が見られて感動!ほんっとにきれい!配色の参考にもなりました!

幻想的で、不思議な雰囲気の写真も撮れました。

提灯が見えたので、もうすぐ山頂かな?と思いましたが、

ここからさらにもう少し登り、トイレや自動販売機のある休憩地点に到着しました。

飲み物も買えたし、トイレもある

上には自動販売機があります。

数年前、午前中に愛宕山へ登ったとき、通常よりかなり横幅のある大きなリュックを背負った男性が、ものすごく速いスピードで登っていく姿を見ました。後ろからおじさんが「あれは神社に水を持って行ってるんだよ。」と教えてくれました。

この自動販売機のジュースや水も、人の手で運ばれてきたものなのかもしれない。そう思うと、自動販売機にもお参りしたくなります。笑

今日は、自販機とは別に氷水で冷やした飲み物も販売されていました。(これはたぶん7月31日〜8月1日の千日参りのときだけかな?)

山頂に来たと思ったけど、愛宕神社まではもう少し登ります。ここからまた登り甲斐のある石階段が!

愛宕神社

到着

人が多くて賑わっていました!着いたぞー!っていう達成感がすごい!!

21時の神事を見ることができた

愛宕神社まで登り、21時からの神事「夕御饌祭(ゆうみけさい)」を見ることができました。

千日分のご利益を願って山頂を目指し、夜の山を登った先で神事に立ち会うのは、普段の神社参拝とはまったく違う体験でした!

写真には収められないくらい人が多かった

「火迺要慎(ひのようじん)」のお札

「火迺要慎」のお札を数枚授かりました。これで1000日は安泰だ〜!っていうより、登り切った達成感の方がすごくて、また来年も来たいと思ってしまいました。笑

「火迺要慎」のうちわもゲットしました!

登っているときにうちわを仰いで応援してくださった方の優しさを思い出して夏の暑い日も頑張れそう!


21時30分ごろから下山

神事を見たあと、21時30分ごろに山頂から下山を始めました。

山頂は少し冷えたため、アームカバーを肘の上までしっかり着けると、ちょうど良い体感になりました。


下りは特に足元への注意が必要です。懐中電灯で道を照らし、急がずに清滝まで戻ろうと思ったら〜

懐中電灯の充電が切れました💦一番明るい設定でつけてたら3時間も持たなかった💦

念のために持ってきた防災用の24時間ライトをつけてGO!


降りれば降りるほど、登る人がどんどん増えてる!22時〜23時頃は、特に混雑してました!

8月1日(午前2時)に執り行われる神事「朝御饌祭(あさみけさい)」を見る人はこの時間から登り始めるんだと思います。

登山口に戻ってきて、後ろからパシャリ。


さまざまな人が登る「千日詣り」独特の雰囲気がよかった

大きな担架を背負って登ったり、登山道や山頂付近で待機したりしてくださった消防隊員や地元の方々。その万全の体制のおかげで、安心して登ることができました。感謝です!

一人で来ている方はもちろん、家族や友達同士で来ている方、小さな子ども、幼児を背負ったお父さんなど、さまざまな参拝者がいました。

自分も登り下りで大変ななか、周りの人を「おのぼりやす」「おくだりやす」と労う。その文化に触れられたことが、何よりも良い体験でした!

余談ですが、ほかの登山者がどのような服装や装備で登っているのかも気になり、少し観察していました。

ランニング用のリュックを背負っている方は身軽で、動きやすそうでした。次に山へ登るときの装備を選ぶ際、参考にしたいと思います。


まとめ:仕事を支える山登りと、千日詣りの灯り

今回の目的だった「愛宕神社まで自分の足で登って千日詣りをすること」と、「久しぶりの山登りを通して心と体を鍛え直すこと」を達成できました。

夜の山を登った先で見た21時の神事。千日分の火伏せ・防火のご利益を願い、自分の足で参拝したことは、とてもよい体験になりました。

日頃から続けている筋トレの成果も感じられ、最初の急な坂を越えてからは、思っていた以上に余裕を持って登ることができました。体を鍛え、ときどき山に登ることは、フリーランスとして仕事を続けるために大切にしている私のマイルールです。

仕事が思うように進まないときにも、目の前の一歩を積み重ねていく。今回の登山を通して、山を登ることと仕事を続けることには、少し似たところがあるのかもしれないと感じました。

また、振り返ってみると、夜の愛宕山では、登山道に設置された電灯が足元を照らし、「おのぼりやす」「おくだりやす」と声をかけ合う人々の言葉が、参拝者の気持ちを山頂へと導いていました。

夜間の参拝を支える電灯という「目に見えるデザイン」と、京都の千日詣りで受け継がれてきた声かけという「目に見えない伝統」。形は違っても、どちらも人が安心して山を行き交うための大切な仕組みなのだと思います。

今回はデザイン観察を目的に訪れたわけではありません。それでも、灯りと人の温かさによって守られてきた千日詣りの道そのものに、長く続く行事を支える工夫を感じました。

筋トレを続け、また山に登る。そして、心と体を整えて仕事に向き合う。今回の千日詣りは、そのマイルールをこれからも大切にしていきたいと思える時間になりました。

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