デザイン探求記

鳥取砂丘 砂の美術館

鳥取砂丘の「砂の美術館」に行きました。
訪れたときの展示は、第17期「砂で世界旅行・スペイン」。

サグラダ・ファミリアなどの建築、歴史や文化を題材にした砂像が並んでいます。

砂は現在の鳥取砂丘の表面から採取したものではなく、駟馳山(しちやま)バイパス工事で出た、約10万年前の「古砂丘の砂」。

粘土質を含み、保湿性が高いため、砂と水だけでも締め固めやすいそうです。鳥取市議会会議録を28ページから開く

約3,000トンも使用されているそうで、展示が終わると崩され、次の作品へと再利用されます。

色がないから、形で魅せる

まず圧倒されたのは、砂像の迫力ある立体構成です。

実物をそのまま小さくした縮尺模型ではなく、人物や建築、背景の重なりを組み替え、一つの場面として見せる構成になっています。

正面から見たときのまとまりと、横から見たときに現れる奥行き。その両方が丁寧に計算されているように感じました。

限られた空間の中で、何を手前に置き、どこまで立体にするのか。この見せ方は、粘土細工の構図や奥行きを考えるうえでも、とても参考になります。

正面から見ると一枚の壮大な場面に見え、横へ回ると人物同士の距離や彫りの深さがわかる。

同じ作品でも、立つ位置によって印象が変わる立体ならではの面白さがあります。

遠くからは巨大な塊。近づくと、紋章の線や動物の皮膚、窓辺の装飾まで刻まれています。

削り方だけで建物や、衣類・髪やひげを描き分けられるのってすごいな〜。

砂だからできる、ガウディの曲線

特に相性がよく見えたのが、ガウディ建築の有機的な曲線です。
直線的な建築とは違い、壁やベンチがうねり、植物や生き物のようにつながっていく。砂の粒がつくる少しざらついた表情も、造形の一部になっています。

スペインでは、アーモンドを品種で選ぶ

売店で「スペインではアーモンドを品種で選ぶ時代」という案内を見て、試しにそれぞれ3つ買ってみました。
味が大きく変わるというほどではないけれど、食感は微妙に違う気がします。個人的には真ん中のマルコナ推しです。

あと、

スペインといえばオリーブオイルを思い出しますが、売店にもやはり並んでいました。
今回は「フルーティー」を購入。名前のとおり、ふんわりとフルーティーな香りが広がり、サラダによく合いました。

最後にわかった、いちばん驚いたこと

館内の説明によると、砂像の材料は「砂」と「水」だけ。接着剤などの凝固剤を使わず、水で締め固めた砂の塊を上から彫っていきます。


展示が終われば作品は崩され、また砂に戻る。
こんなに大きく、こんなに細かいのに、材料は砂と水だけ。

その単純さと、目の前にある造形の複雑さとの落差こそ、砂像(さぞう)のいちばんの魅力でした!

-デザイン探求記
-,

© 2026 UYUDeK(ウユデック)