
はじめに
3歳の甥っ子と一緒に、京都・宇治にあるニンテンドーミュージアムへ行ってきました。
今回は「小さな子どもと楽しめるか」という視点に加えて、任天堂の世界観づくりや展示の見せ方も観察してきました。難しい体験もありましたが、キャラクターを見つけたり、大人と一緒に遊んだりするだけでも十分楽しめます。
大人にとっては、昔遊んだゲーム機やソフトに再会できる、懐かしさの強い場所でした。
まず注意したいチケットまわり
未就学児は無料。
チケット購入には来館者全員の氏名が必要で、子ども無料でも「一緒に行く人」として登録しておく必要があります。
今回かなり助かったのが、前日キャンセルができたことです。もうひとりの甥っ子が風邪で行けなくなった分を前日にキャンセルしましたが、キャンセル料はかかりませんでした。
ただし、前日にメールで案内があるQRチケットを発券すると、その後はキャンセルできなくなるそうです。
※公式のチケットページ・利用規約
入館時は大人も子どもも身分証明書が必要
入るときには、大人と子どもどちらも身分証明書の確認がありました。身分証明書は忘れず持って行ってよかったです。
40周年の入館カードをもらったので、パスケースに入れてすぐ取り出せるようにしておきます。
任天堂の雰囲気

まず写真を撮ったのが、40周年看板とマリオの土管。
ここで一気に「任天堂ミュージアムに来た!」という気分になりました。周りを見ると外国人の方も多く、任天堂が世界中で愛されていることを肌で感じます。
施設紹介はこちら。

入館するとキノピオがお出迎えしてくれます。

お土産屋さんは先にちらっと見るのもあり
人気商品は売り切れることもあると聞いていたので、体験コーナーに入る前にショップをちらっと見ました。
欲しかったのはこのゲームハードのキーホルダー!それぞれランダムで入っています。


このオールドバージョンのキーホルダーを2人で2個購入。出てきたのは、懐かしのスーパーファミコンとNINTENDO 64のコントローラーでした!
一番欲しかったのはゲームボーイだったのですが、よく考えたら壊れている本物のゲームボーイが家にあります。帰ったら余韻を味わうために、本物のゲームボーイを飾ろうと思いました。
こういう「家に帰ってからも思い出が続く感じ」が、任天堂ミュージアムらしくてよかったです。
体験コーナーへ。ゲートからすでに楽しい
体験コーナーに入る前にはゲートがあり、入場時にもらったカードをかざして入ります。
並ぶ所には任天堂のキャラクターたちがたくさん。ポケモンを見つけると「ポケモンある!」と興奮していました。

3歳の場合、ゲームのルールを理解して楽しむというより、キャラクターを見つける、音や動きに反応する、大人と一緒に体を動かす、という楽しみ方が中心です。
体験したコーナー
今回体験したのは、これです。
ザッパー&スコープSP
シューティング系の体験です。

3歳が1人で狙って撃つには難しそうでした。大人がサポートしながら一緒に遊ぶと、雰囲気を楽しめます。
ウルトラマシンSP
バッティング体験です。

こちらも3歳には少し難しめ。ボールに合わせてタイミングよく打つ必要があるので、大人が一緒に手伝うと楽しみやすいです。
ウルトラハンドSP
ウルトラハンドを使う体験です。
操作自体は見た目にわかりやすいのですが、大人でも操作が難しいと感じました。そこがクラシック感あって新鮮だなと思いました。
紐がひっかかって動かせずにいたら、スタッフさんがすかさず新しいのと交換してくださっていくつかポケモンボールを土管に入れることができました。
ちなみにこちらのウルトラハンドはショップで購入できます。7,480円です。

ニンテンドークラシック
ファミコン、スーパーファミコン、NINTENDO 64など、昔のゲームを体験できるコーナーです。
大人にはかなり懐かしい場所です。3歳にとっては、ボタンの意味やゲームの進め方を理解するのがまだ難しそうでした。
ただ、コントローラーを触ってみるだけでも、子どもには新鮮だったようです。
しぐれでんSP

個人的に一番楽しかったのが、しぐれでんSPです。
専用のスマホを借りて、床に映し出された世界の中から札を探します。子どもはカエルや鯉を探すのを楽しんでいました。
百人一首として遊ぶにはまだ早い年齢ですが、「何かを探す遊び」として見ると、3歳でも入りやすそうです。
お腹が空いたので、はてなバーガーへ

カフェ「HATENA BURGER」。
公式サイトでは、12時〜15時ごろまで混み合うことが予想されると案内されていましたが、10分程度で注文を完了し、席に座れました。

今回はオリジナルバーガーで、しば漬け、万願寺とうがらし、しば漬けタルタルをチョイスしました。

これがとてもおいしかったです。ハンバーグはボリュームがあり、パンは柔らかく、選んだトッピングがよく合っていました。しば漬けと万願寺とうがらしが入ることで、京都らしさも感じられます。
サイドのころころポテトもおいしかったです。マッシュポテトを揚げたような食感で、子どもも大人も食べやすい味でした。
キッズメニューと、もくもくソフトも注文しました。もくもくソフトは550円で、見た目もかわいく、味もすっきりしたミルク風味でおいしかったです。
花札コーナーもチラ見
はてなバーガーの上の階にある、花札を作る&体験するコーナーもちらっと見ました。
任天堂は、もともと花札から始まった会社です。ゲーム会社としての任天堂だけでなく、花札から続く「遊びの会社」として見ると、ミュージアム全体の見え方が少し変わります。
3歳には、花札をじっくり作ったり遊び方を理解して体験したりするのはまだ少し早そうでした。
ただ、スタッフの方が「この階にはピカチュウとイーブイのしっぽ、ピクミンなどもありますよ」と教えてくれて、一緒に探すことができました。
ワークショップをしなくても、チラ見しに行ってよかったです。
展示コーナーは大人の懐かしさが爆発する場所
展示コーナーでは、いろいろなゲームや大きなコントローラーに甥っ子が喜んでいました。
私は最近、ゲームを日常的にはあまりしていません。たまに近所の子にNintendo Switchを借りることがあったり、Meta Quest 2のVRで運動するくらいです。
一番ゲームをしていたのは、小学生や中学生のころ。そのころに遊んでいたソフトやゲーム機が並んでいて、とても懐かしい気持ちになりました。
姉と一緒に来ていたら、もっと「あれ持ってたよね」「これやったよね」と話が盛り上がったかもしれません。
任天堂ミュージアムのパンフレットも売っていました。記念として手元に残したい人にはよさそうです。
また、所々にフィギュアもあり、子どもも楽しそうに見ていました。
個人的な一番の見どころはラフ画の展示
展示の中で、個人的に一番見ごたえがあったのはゲームのラフ画の展示です。
ただ、展示コーナーは写真撮影禁止でした。
一番記憶に収めたい場所だったので、撮影できないのは少し残念。でも、だからこそ現地でじっくり見る価値がある場所だとも感じました。
完成したゲームだけを見るのではなく、その前にある試行錯誤や手描きの線を見ると、キャラクターや世界がどう作られていったのかを想像できます。
ゲームを「遊ぶもの」としてだけでなく、「作られたもの」として見られるのが、ミュージアムらしい魅力でした。
行く前に読んでおくと楽しい参考図書
ここからは、「ニンテンドーミュージアムに行く前の予習として読んだ本」・「読んでおくと楽しみが増えそうな本」を紹介します。
It's The Nintendo
武田亨さんによる、2000年初版の任天堂本です。
ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、NINTENDO 64の時代までの任天堂について、開発者や関係者へのインタビューを通してたどれる一冊です。
ミュージアムで昔のゲーム機を見る前に読んでおくと、「このハードの裏側にいた人たち」の存在を想像しやすくなりました。
ゲームコンソール2.0
ゲーム機の写真を中心に、約50年のゲーム機史をたどれる本です。
任天堂だけでなく、AtariからXboxまで、さまざまな家庭用ゲーム機が紹介されています。ミュージアムで展示されている任天堂ハードを、世界のゲーム機史の中で見たい人向けにおすすめです。
ゲームと生きる!②ゲームのスゴイ歴史
ゲーム文化と学びをつなぐシリーズです。
ゲームを作る人、ゲームの歴史、ゲームと社会の関わりなどを知る入口になります。子どもと「ゲームって遊ぶだけじゃなくて、作る人や仕事もあるんだね」と話すきっかけにしやすい本です。
任天堂 “驚き”を生む方程式
井上理さんによる、任天堂の経営やものづくりの考え方を追った本です。
DSやWiiの時代を中心に、岩田聡さん、宮本茂さん、山内溥さんなど、任天堂を語る上で欠かせない人物や思想が紹介されています。ミュージアムを「楽しい展示」として見るだけでなく、「なぜ任天堂はこんな遊びを作ってきたのか」と考えたい人に向いています。
任天堂コンプリートガイド -コンピューターゲーム編-
山崎功さんによる、任天堂のコンピューターゲームをまとめたガイド本です。
ファミコン、ゲームボーイ、スーパーファミコン、NINTENDO 64、ニンテンドーDS、Wiiなど、任天堂のハードやソフト、周辺機器などが幅広く紹介されています。展示で見たゲーム機を、帰宅後にもう一度調べるのに便利そうな一冊です。
ちょっと驚いた任天堂の昔話
予習の中で驚いたのが、任天堂が過去にタクシー事業を手がけていたという話です。
任天堂はかつて「ダイヤタクシー」というタクシー事業を行っていたとされ、その後、事業は譲渡され、現在はヤサカグループ傘下の南ヤサカ交通につながってるらしいです。
任天堂公式の沿革を見ると、1953年に日本初のプラスチック製トランプの製造に成功し、量産を開始。さらに1959年には、ディズニーキャラクターを使用したトランプを発売したとあります。
1950年代は、国内でもプラスチック製品が少しずつ日用品や玩具に広がっていった時代です。それ以前の玩具には、紙、木、ブリキ、セルロイドなどが使われていたことを考えると、プラスチック製トランプは当時かなり新しい素材感の商品だったのだと思います。
今でこそプラスチックは身近な素材ですが、原油やナフサから作られる資材として価格高騰のニュースを見ることもあります。そう考えると、まだ新しい素材だったプラスチックをトランプに取り入れ、さらにディズニーキャラクターと組み合わせて広げていった任天堂の動きは、とても面白く見えてきます。
花札から始まり、トランプ、玩具、ゲーム、そして一時期の多角化まで。任天堂はゲームだけの会社として見てしまうともったいない会社だなと思いました。
3歳連れで行ってわかったこと
3歳の子どもにとって、ニンテンドーミュージアムの体験展示は少し難しいです。
でも、難しいから楽しめないわけではありません。大人が一緒に操作したり、キャラクターを探したり、音や動きに反応したりすることで、3歳なりに楽しめます。
前々から、幼児と大人が同時に楽しめる体験とはどんなものだろう、と考えることがありました。
今回、子どもが特に楽しそうだったのは、ポケモンを見つけたときと、しぐれでんSPでカエルや鯉を探していたときです。
ゲームのルールを理解して遊ぶには、もう少し大きくなってからのほうが楽しめそうです。一方で、「見つける」「一緒に動かす」「反応する」といった体験は、3歳でも十分に楽しめることがわかりました。
それが、今回いちばんの収穫でした。
そして、甥っ子がもう少し大きくなったら、今度はゲームを買ってあげたい気持ちも強くなりました。
まとめ
ニンテンドーミュージアムは、任天堂のキャラクターを知れて、世界観を味わえて、とても楽しい場所でした。
3歳連れだと、すべてをじっくり見るのは難しいです。体験コーナーも1人で遊ぶには難しいものが多いです。
でも、大人が一緒に遊べば十分楽しめます。そして大人にとっては、昔遊んだゲーム機やソフトに再会できる、かなり懐かしい場所です。
いろいろなゲームを買ってくれた親に、あらためて感謝したくなりました。
子どもがもう少し大きくなったら、今度は一緒にゲームを選んで、遊び方を教えてあげたい。そんな気持ちになるミュージアムでした。









